公務員から民間企業へ。
すべてが「挑戦」の連続
新卒で選択したのは、地方所属の国家公務員というキャリア。今とは全く違う環境からのスタートでした。ただ、公務員の働き方が私には合っていなかったんだと思います。いつしか、社会全体のような広い対象ではなく、目の前のお客様のために働きたいと考えるようになっていました。
当時考えていたのは、「東京で若いうちに経験を積みたい」「公務員からの転職なので、どの企業を選んでも挑戦になる」ということくらいで、具体的なイメージはありませんでした。そんな折、カオナビの説明会で聞いた、「自分の個性や才能を情報として持ち運べる時代をつくる」というビジョンに感銘を受けたんです。世の中の働き方を変えるような、大きな挑戦ができる会社だと感じました。
入社後はフィールドセールス部門に配属。半年のうちに、目標数字に対して達成率180%の成果を収めることができました。すぐに結果を残せたことは自信になりましたし、うれしいことに周囲からの期待もあって。ただ、当時はマネージャーというポジションにあまり魅力を感じていなかったんです。どちらかといえば、もっとプレイヤーとしての経験を積みつつ、異なる視点で事業を見てみたいという思いの方が強かった。そこで選んだのが、カスタマーサクセス部門への異動という選択肢でした。


初めてのマネージャー経験は
挫折からのスタート
異動後、お客様の運用サポートを通じて感じたのは、もっと組織を大きくする必要性でした。そのためには、リーダーシップを持って組織を引っ張る人間が増えないといけないとも。異動当初より、上司からは「いつかマネジメントを目指してほしい」と言われていて、期待に応えたいと思ったのもあります。自分の意思と周囲の期待。そのふたつが合致したとき、マネージャーへ挑戦する覚悟が決まりました。
ただ、最初から順風満帆とはいかず……。当初は、自分の中のマネジメント像がふわふわしていて。何をすべきか思い描けず、表面の数字や周辺知識に振り回されていました。迷走する私の状況を見かねた上司に助言をもらいながら、自分にとってのマネジメント像を模索したことを鮮明に思い出します。
顧客に対してオーナーシップを持つのは当たり前。でも、自分のチームに対してはそう思えていなかった。両者に大きな違いはないんだと、自身と向き合う中でやっと気付いたんです。適応力があると自負していたこともあって、苦労の連続だった当時の出来事は、貴重な挫折の経験となっています。


大切なのは
「自分がどうありたいか」
カオナビは、意思がある人に挑戦のチャンスをくれる会社です。でも、一定以上の成果やさらなる挑戦のチャンスをつかむためには、与えられた役割の中で明確なビジョンを描き、行動することが重要だと、今ならはっきり理解できます。
私自身、やっとマネージャーとして軌道に乗ってきたところ。これからは組織を引っ張る立場として、カスタマーサクセスに関わるメンバーのスキルアップが目標です。タレントマネジメント業界の競争環境はどんどん激しくなっていて、機能面での同質化が進んでいます。差別化がカギを握るなかで、カスタマーサクセスメンバー自身の魅力がお客様を惹きつける一因となるはず。そのためにはプロダクトの成長と一緒に、人間力も成長する必要があると感じています。
ほかにも、他部署を巻き込んだ新たなサクセス施策を進めている最中。関係者が増えた分、成功へのプレッシャーもケタ違い。何が組織にとって最適なのかを、マネージャーの視点で今まで以上に深く考えなければなりません。でも、マネージャーになった当初に味わった経験は、必ず今に生きている。そう思うと、悩んだ日々が無駄じゃなかったと思えて、前向きな気持ちで次の挑戦ができるんです。
※掲載内容は2024年10月時点の情報です。

